『初スキーの想い出』

初めてスキーに行ったのは、高校3年の修学旅行でした。

1日目になだらかな場所でレッスンを受け、2日目にはリフトで山の上の方へ。

私は初心者コースで、コーチを先頭に、整列してすべりはじめました。  

ところが、ちょっとした坂で急にスピードが出てしまい、

気が付くと上級コースにまぎれこんでしまったのです。

めまいがするほどの急なしゃめんを前に、しばらく固まっていると、

別の学校の先生が気付いて声をかけてくれました。  

その後どうやって下ったのか思い出せません。

リフト乗り場の方で待っていた友達の心配そうな顔が、

今でも目に焼き付いています。

(創作はり絵作家 渡辺順子、絵・題字も)